ちゃまの帰宅途中の暇つぶしblog

ちゃまのブログです。ラブライブについて語ります。

出会いから始まる物語「Blooming Dance Dance!」

 皆さんお疲れ様です。ちゃまです。

人によっては新生活が始まり、ドタバタし始めたシーズンですが、いかがお過ごしでしょうか。今回は、Liella!2周年記念も含めて2期BD5巻の特典曲「Blooming! Dance! Dance!」について軽く語っていきたいと思います。特典曲はどうしてもあまり触れられてこない楽曲ですが、3rdライブを通した2期生と、新たに迎える3期生を考えた時にいろいろとぶっ刺さった所もあったので、今回色々書くことにしました。前語りはこれくらいにして、語っていきたいと思います。

・初めに

とりあえず歌詞と視聴動画を置いておきますね。

youtu.be

ドキドキだった
不安も忘れるほど
はじめましての瞬間
僕にもなにか
やれるはずだって

やりたいって思えたんだ

 

アン・ドゥ・ドゥ!
ドゥ・ドゥ…!
同じとこでつまずくもどかしい
でもなんだか 楽しいね
できる時を想うとわくわく
ほらもうすぐ
アン・ドゥ・トロワ!


きらめいてるんだ
夢みてるようさ
ときめき踊らせ Day by Day
一歩踏みだすたび
花が咲くでしょう
このセカイでDance!Dance!


好きすぎるって
時々苦しいけど
離れるとさびしいの
こんなに好きなことに出会えた
僕らってさいこーにHappy

 

アン・ドゥ・ドゥ!
ドゥ・ドゥ…!
進んでまた止まるのくりかえし
でも大丈夫 がんばれるよ
誰が一番乗りか競争さ
ほらいくよ
アン・ドゥ・トロワ!

 

いっしょに回るんだ
背伸びだっていいさ
パワーみなぎるよ Step by Step
ムズカシイことも
笑いとばしましょう
この出会いにDance!Dance!

 

なんとなくじゃないよ いつも
胸の中にある アツさ
僕ららしく そうさ
伝えるね 軽やかに

 

その手を握って
飛びこんだセカイ
もっともっと素敵にしたい
きっと君とだから
きっと僕らならば
信じていま Dance!Dance!

 

きらめいてるんだ
夢みてるようさ
ときめき躍らせ Day by Day
一歩踏み出して
花を咲かせよう
僕らとBlooming Dance!Dance! 

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・この曲の立ち位置について

そもそもタイトルのBlooming とはどういう意味か、英語のお勉強のお時間です。 

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Bloom:動詞 (花が)咲く、成功する、成果が表れる

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 和訳:花が咲く、才能が開花する、という感じに使用されていている言葉の現在進行形です。ではなぜタイトルにこの表現が使われているのでしょうか。僕が思うに、この曲が二期生にとっての「Welcome to 僕らのセカイ」のような立ち位置の楽曲であり、これから始まる季節や出会いに対して「始まりの瞬間をワクワクして迎えようとしている」楽曲だからだと思います。

・スーパースターにおける「花」の表現

スーパースターといえばやはり星、のイメージですが、実は要所に花の表現が使われています。

・1期1話「未来予報ハレルヤ」

・2期2話「Welcome to 僕らのセカイ」

この二曲の共通点としては「新しい人物との出会い」「新たな季節の始まり」で歌われた2点です。

澁谷かのんが唐可可と、一期生が桜小路きな子と

『ラブライブ!スーパースター!!』第1話 かのんの前に現れた唐可可

【ラブライブ!】貴重な黒タイツ枠桜小路きな子ちゃんスレ | ラブライブ!まとめ ぷちそく!!

新しい季節の始まりに出会った。その出会いから始まる歌には必ず花びらの舞う演出が差し込まれていました。

 そして、その出会いがあったからこそ、Liella!の物語は動き始めました。つまり、スーパースターにおいて、花びらが舞うと言うことは「新しいことが始まる」事の表現だと思います。そんな花びらが舞う前の段階、「花が咲く」をタイトルに持つこの曲はまさに「出会いと始まり」を意識させる物になっています。もちろんタイトルだけでなく、歌詞からもそれを幾つも連想させる部分があります。

・スクールアイドル活動を通して成長した4人

 先ほど言った「花」の表現以外にも、2期生のスクールアイドル活動に真剣になり、その中で試行錯誤する楽しさや新たに見つけた喜びがものすごく表現されています。何点かピックアップして読み解いていきたいと思います。

ドキドキだった 不安も忘れるほど はじめましての瞬間
僕にもなにか やれるはずだって やりたいって思えたんだ

 まさにこのパートを担当するきな子、夏美の2人がかのんに誘われた部分ですね。アニメでも花が印象的に使われていて、新しい季節を感じさせます。2人にとっての新しい出会いとその決意が見られるこの歌詞には、まさに始まりを感じさせる歌詞ですね。

でもなんだか 楽しいね
できる時を想うとわくわく
ほらもうすぐ
アン・ドゥ・トロワ!

 ここの個人的に好きなポイントは「揺らぐわ」とは全く違う表現になっている部分です。揺らぐわでは、1期生に追い付けず、上手く出来ない事に悩み、情熱を燃やして突き進む!と言う力強さを感じましたが、今回は「出来ない事を克服していく過程を楽しむ」という一歩成長した歌詞になっています。また、掛け声がフランス語での1.2.3になっていて、先輩のやり方を真似て後を追っている姿が想像できます。

一歩踏み出す度 花が咲くでしょう このセカイでDance!Dance!

 一つずつ新しいことに挑戦していくうちに、出来ないことを克服していく。この一年間で多くのことに挑戦してきた2期生だからこそ、「咲くでしょう」と言い切れる言葉になっていて、「あなたと出会えたからこそ、新しくやりたいことが増えて、挑戦してかなえることが出来た」という出会えたことに対する喜びの表現でもあると思います。

好きすぎるって
時々苦しいけど
離れるとさびしいの
こんなに好きなことに出会えた
僕らってさいこーにHappy

 ここはただ純粋に、今が楽しいと伝わる歌詞です。「Second Sparkle」でも

大好きだから突き詰めて 足りなくて悩む

とありますが、この歌では、活動自体が好き、ではなく「スクールアイドルに出会えたこと自体に喜ぶ」という部分が個人的に大好きで、ひょんなことからの出会いを肯定している歌詞になっているところが、2期生が今を楽しんでいる部分を強く象徴していると思います。

僕ららしくそうさ 伝えるね 軽やかに

 スクールアイドル活動は大変な部分も多いけれど、それ以上に楽しい。熱く語るのではなくて、あえて軽やかに、楽し気に踊ってこそ、共感を呼んで楽しさが伝わる。という一年間の活動を通してみんなで作り上げた「Sing! Shine! Smile!」になぞった二期生らしい答え方だと感じます。では、これは誰に問いかけているのでしょうか。それこそ、自分たちにあこがれた三期生に向けたメッセージだと思います。

・自分達ではなく、君と僕ら

その手を握って 飛び込んだセカイ もっともっと素敵にしたい

 ここ歌詞も冒頭と同じで、かのんの手を取るきな子と夏美、お互いの手を握る四季メイ、劇中やライブと重なるシーンにあるその手こそ、かのんから差し出された手であり、このパートも直接それを受け取った二人が担当しています。 歌詞パートが直接的、個々人を表している部分が物凄く刺さる部分です。

 しかし、少し表現に目を移すと、この「セカイ」をもっと素敵にしたい、と言っています。単純に今のスクールアイドル活動を素敵に楽しく過ごしたい、ではなく、自分たちやこれから飛び込んでくる人間に対してこのセカイのすばらしさを全力で伝えていきたい、かつて自分たちがそうされたように。初めは何も知らなかった自分たちがこれだけ楽しむことが出来ているのだから、そんな恩返し的な一面のもあるのではないかと感じます。それと同時に歌詞も2番と3番で「君と、僕ら」から、「僕らと」にと、第三者を誘う表現に変化しています。

きっと君とだから
きっと僕らならば
信じていま Dance!Dance!

一歩踏み出して
花を咲かせよう
僕らとBlooming Dance!Dance! 

 自分達のこの一年の活動が楽しかった、ただそれだけでは無くて「楽しくて素晴らしいスクールアイドル活動を新しい誰かとまた始めたい」そんな、独りよがりでない気持ち、2期1話で1期生が感じていた「みんなで喜びたい」の気持ちを2期生が既に持ち始めています。先輩になりつつある二期生4人の成長を強く感じる部分になっていて、大好きな部分です。

 最後に、カタカナのセカイとはどう言う事なんでしょうか。カタカナ表記は一般的に、何かわからないものという強調(未知の物に対する言葉)でよく使われる表現です。劇中では「Welcome to 僕らのセカイ」を通してきな子が見る原宿や先輩の姿、夏美の新しい夢、それらを総合して、スクールアイドルを指していると考えられますが、この歌では、二期生が一年間のスクールアイドル活動を通して、その世界を体験しても表記は「セカイ」のままになっています。これはどう言う事なんでしょうか。僕が思うに、スクールアイドルのセカイは新しい発見に満ちているからだと思います。

一歩踏みだすたび
花が咲くでしょう
このセカイでDance!Dance!

 優勝してもまだまだ進み続けるLiella!、一期生に憧れて思い切って飛び込んだこのセカイはまだまだいろいろな夢を見せてくれる。次に入ってくるであろう3期生と共に歩む今後は、どんなセカイになるのだろうか。それと同時に、新たにこのセカイに入る少女を魅了する立場となった2期生の4人。先輩になった時に見える視点や新たな出会い、心躍り続けるこのセカイを理解しきることはできない。そして、その出会いから新しい夢が生まれていく、そんな未知の楽しさやわくわくの意味を込めてのカタカナ表記の「セカイ」なのではないか、と感じています。

・最後に

 ここまでお付き合いくださってありがとうございました。Liella!2周年も含めていろいろ語ってみました。今月末(2023年4月上旬現在)には3期制が公開され、またいろいろな意見が飛び出すと思います。9人のLiella!をもっと見たい、そういった意見も少なからずあると思いますが、この今しか見れない瞬間を愛しみつつ楽しめるのもLiella!、スーパースターというコンテンツの魅力だと思います。

 次の新しい出会いが、Liella!をどのように変えていくのか、自分は楽しみで仕方ありません。スクールアイドルとして、アーティストとしてどう成長していくのか、今後も全力で応援していきたいと思います。

それでは!